04.

ワンダーランドは消えてゆく

百万年もの秩序を壊したのは
人の欲望だった
肥大化したそれを止める術は無く
森は失われ続けた

仕事と言われれば抗う事も出来ぬ
人は増え続けた
止めるべき人物は矢面に立たず
正義は彷徨ってる

俺は森の木を切る
そんな正義の敵だった
「仕方が無いんだ……」
鏡に語る

ワンダーランド……
子供の頃の夢
思い出さぬように冷酷な目で切る

ワンダーランド……
それを壊してる
考えないように言われた理由で切る

「神さま、あぁどうか――」

俺は森の木を切る
おこがましくも願うなら
せめて切られた木は
誰かの幸せに

ワンダーランド……
最初から無かった
そう思い込むように躊躇はせずに切る

ワンダーランド……
愛する人だけは
許して欲しいと祈りながらに切る

「神さま、お願い、救いを、あぁどうか、神さま……」