窓

入院初日。体調は良い。 CT を撮るとのことで、朝食は取らずに病院へ向かう。 造影剤が体内に入ってくる感覚。不思議ではあるが、決して心地の良いものではない。実際、肝臓に負担がかかるらしく、前回はその後の足ツボで、それを指 […]
気楽にしやがれ

読書を、数年ぶり——いや、もしかしたら十数年ぶりに再開した。紀伊國屋に行き、既読の本を数冊と、長らく気になっていた本を数冊購入。 現時点では、まだ「読書習慣が戻った」とは言い難い。何故なら、活字を読むための筋力のようなも […]
浮かんでは消え

指先の痛みが、少しずつ和らいできた。少しずつ、少しずつだが、ギターを弾くための指が戻ってきたように思う。 正確には「取り戻す」というよりも、『はじめての時のような気持ち』に近いのかもしれない。その新鮮さが、何より嬉しい。 […]
ギターとの巡り合わせ

実物をひと目見た瞬間—— そのボディに触れた瞬間—— 最初の一音を奏でた瞬間—— とか、そういうことではなかった。 ひと目見て、ボディに触れて、そしてしばらく試奏しても、ギターの購入に迷いは迷いとしてあった。でも案外そう […]
発熱

入院初日から身体の調子が悪く、発熱した。熱を測るたびに、37度、38度と上がっていく。 「このままだと手術が延期になるかもしれません」と伝えられる。 翌々日の手術準備のため、すでに下剤を飲み始めていたが、追加でレントゲン […]
入院

さて、明日から入院である。 二日以上の入院は初めてなので、入院というもの自体に、少し身構えてしまう部分がある。まぁ、あまり考えても仕方ない。指示通りに、淡々と過ごすのみだ。 手術という山場はあるが、気持ちのリセット、思考 […]
インフォームド・コンセント

医師は、事前にリスクの説明を行い、それに同意したうえで治療を進める義務があるそうだ。もちろん、それは必要なことだと十分理解している。 「そんなの聞いていなかった」となれば、あとからお互いが困ることになる。 ただ実際には、 […]
キャンサー

いつだったか、医療系の方との仕事で携わった際、それを「キャンサー」と呼ぶのを知った。日本語のそれと、随分印象が違うのだなと、気楽な気持ちで思った覚えがある。 先日、検査の結果が出て、大腸癌のステージ3、そしてリンパ節転移 […]
消毒液

階段から滑り落ちる。僅か5段ばかりだった。 雨で濡れていた靴と、階段の素材の相性が悪かったのかもしれない。 足に盛大な擦り傷ができたが、素直な感想は「これくらいで済んでよかった」という安心感だった。病気のところに怪我を重 […]
軽やかな呼吸

連日病院の検査。 慣れないことばかりで気も張っているのだろう。帰宅し、しばらくすると、耐えきれない眠気に襲われる。 健康の尊さ、素晴らしさに、改めて思いを馳せる。 それこそ、先日の胃カメラ検査後からは「普通に呼吸ができる […]